頭痛

     
頭痛を治す為にやるべき事

頭痛を治す為に最も必要な情報は頭痛の種類と原因を特定することです。

頭痛解決への流れ

  1. 危険な頭痛(命にかかわる頭痛)でないかの確認を行う
  2. 頭痛の原因に目星を付ける
  3. 治療を行う
  4. 頭痛をコントロールする
  5. 番外編 良くならない場合
①.危険な頭痛(命にかかわる頭痛)でないかの確認を行う

頭痛の原因が脳疾患でない事を確認するフェイズです。脳疾患の確認はMRIかCTによる検査で行います。必ずしも大きな病院へ行く必要はありません。MRIやCTはクリニックにも設置があります。MRIとCTはどちらが良いか?についてはMRIを推奨します。理由はこちらをご覧ください。

②.頭痛の原因に目星を付ける

①.で頭痛の原因が脳疾患でない事を確認しました。そうなると、一般的な頭痛となります。その多くが緊張型頭痛か片頭痛に該当します。
その為、まずはその2つに該当するかどうかをチェックしてください。

①.緊張型頭痛
最も一般的な頭痛です。全頭痛のうち約70~90%を占めます。
症状:圧迫感や締め付けられるような痛み、じんわりとした痛み
痛み:軽度から中等度
原因:ストレス、疲労、肩や首のこり、目の疲れ、姿勢の悪さ、飲酒、喫煙など

②.片頭痛(偏頭痛)
全頭痛のうち約10%を占めます。若い女性に多いことが特徴です。
症状:ズキンズキンとした痛み、頭の片側の痛み、動くと悪化する、吐き気を伴うことがある
痛み:中等度以上 生活に支障が出るほどの痛みがでることも
原因:光、音、におい、気圧の変動、体質、ストレス、疲労、特定の食べ物飲み物

薬物乱用頭痛や群発頭痛といったものもありますが、それらは特徴的なので看破は容易です。それ以外にも三叉神経痛や後頭神経痛など、頭痛の種類は色々あります。

頭痛の種類は自己判断ではなく、見識、経験の豊富な医師に委ねることが無難です。病院によっては脳疾患の否定だけをし、頭痛の原因について触れない事がありますが、これでは頭痛の解決に繋がりません。頭痛の説明と治療の選択肢を提案してくれる病院が望ましいです。ですが、受診前にこれを見抜くことはやや難しいです。そこまで公開情報にしている病院が少ないからです。参考材料としては、googleのクチコミは投稿数が多い医院はそれなりに参考にできます。

③.治療を行う

薬の効きには相性・個人差があります。自分によく効く薬を見つける事が大切です。

代表的なものは下記の3つです。いずれも痛み止めです。

  • ロキソプロフェン
  • イブプロフェン
  • アセトアミノフェン

 

  • 忘れてはいけない事

薬は非常に便利ですが頭痛の根本原因は解決してくれません。薬はあくまでも痛みが強い時の対処療法として使ってください。薬に頼りすぎると薬物乱用頭痛になってしまいます。基本は頭痛の原因を突き止めて、身体への負担を軽くする事です。これが頭痛の軽減・解決に繋がります。緊張型頭痛の人は筋肉の緊張をほぐしたり、姿勢に気を付ける意識を持ってください。決して眉唾物ではありません。やる価値はあります。

 

  • 仕事が原因の場合

デスクワークで一日中パソコンの画面と向き合っている等、どうしても頭痛を起こしやすい業務の方もいると思います。仕事である以上、その原因を完全に解決することは困難ですので、休憩とケアを大切にしてください。1時間に1回は眼を休めるタイミングを作る、時々席を立ち肩をぐるぐる回す、仕事後にアイマッサージャーで眼のケアをする。シャワーだけでなくお風呂で肩までしっかり浸かり緊張をほぐすなど。

 

④.頭痛をコントロールする

できれば改善させる、最低でも現状維持(これ以上悪くしない)。

天気痛、緊張型頭痛、片頭痛。いずれにおいても意識する事でコントロールはできます。頭痛をゼロにする事は難しくても、上手に付き合っていくことは可能です。

天気痛、気圧痛と呼ばれる頭痛の場合は、頭痛ーるというアプリがお勧めです。気圧の変化を教えてくれるので頭痛が起こりそうな日を予測できます。

栄養素の面から考えるとマグネシウム、ビタミンB2、EPAといった成分は頭痛の改善をもたらす事があります。それらをサプリで接種するという手段もありますが、根本原因へのアプローチではないのでそれを理解した上で飲んでください。

⑤.番外編 良くならない場合

頭痛が良くならない場合のよくある原因を書きます。

  1. 慢性化している
    頻繁に繰り返す状態が常習化すると治りにくくなります。 
    また緊張型頭痛と片頭痛の混合タイプもよくあります。

  2. 根本的原因が解決できていない
    姿勢が改善していない、ストレス負荷が軽減されていない等。

  3. 精神的要因
    メンタル的不調が頭痛を誘引しているケース。
    心療内科か精神科の受診をお勧めします。


よくあるご質問

Q.病院へ行くべきか?

A.生活に支障を感じる、不安に思う場合は迷わず行きましょう。
 病院へ行こうか悩む段階では、既に頭痛が無視できない問題になっています。

頭痛が起きた時の対処法

 

記事監修

院長 泉山 仁

・横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
・日本脳神経外科学会専門医
・日本脳卒中学会専門医

平成27年 市が尾カリヨン病院 病院長
平成29年 青葉さわい病院 副院長
令和元年 横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 開業

 
 
横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科

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