こんにちは。
横浜市青葉区の脳神経外科・脳神経内科、横濱もえぎ野クリニックです。
本日はマスクと頭痛の関係について話します。
マスクが引き起こす頭痛の原因
・呼吸のしにくさからくる酸欠
・自身の吐いた息を再度吸うことで起こる二酸化炭素過多
・耳掛けによる紐の圧迫
・マスクのサイズが合っていない(小さすぎる)
これらが原因となり片頭痛や緊張型頭痛を誘発します。
片頭痛=頭全体が締め付けられる感覚
緊張型頭痛=ズキズキと脈を打つような感覚
また、あまり知られていませんが、顎の関節を動かす機会が減ることによって生じる肩こりがあります。
マスクを付けると口を閉じた状態が続くので、顎が動かない→肩こり→頭痛という流れを引き起こします。
これらの問題を解決するためにできる対処法、対策
・意識的に息を多く吸う
・1時間に1分程度マスクを外す(人のいない場所で)
・自分の顔のサイズにあったマスクを使う
・マスクの紐が太めのものを使う
・たまに顎を動かす
マスクを外すと頭痛が解消される等、明らかにマスクが原因と思われる頭痛に緊急性はありません。
カロナールやロキソニン等の痛み止めを飲む対処療法でも良いかと思います。
しかし、以下に該当する場合は一度脳神経外科の受診をお勧めします。
・長期的にマスク頭痛で悩んでいる
・だんだん痛みが強くなっている
・いつもと違う頭痛症状がある
最後にマスクの比較写真を載せておきます。上が普通の紐のマスク、下が太めの紐のマスクです。
耳の擦れや耳の圧迫感でお悩みの方は、大きめのサイズで太めの紐マスクを検討してみてください。
記事監修
院長 泉山 仁
横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医
35年以上の経験を持つベテラン医師。モットーは真心のある診療。患者様にしっかりと説明を行い、よく理解してもらう事を大切にしている。気さくで親しみやすい診療が評判を呼んでいるが、実力の伴う医師である事も重要だと語る。現在もその経歴に奢ることなく勉学に励み続けている。