こんにちは。
田園都市線沿いの脳神経外科・脳神経内科、横濱もえぎ野クリニックです。
本日はMRIの短縮撮影についてのお話をします。
実はMRIには撮影時間を短くする機能が実装されています。
これは撮影工程を省略することで、短時間での撮影を可能にします。
その代わり、出力される画像が荒くなるというデメリットがあります。
当然画像が荒くなればなるほど、診断にも支障をきたします。
医療業界では短縮撮影が日常的に行われています。
ハイペースで機械を稼働させたほうが、より多くの撮影件数をこなせるからです。
しかし、これはクリニックにとってのメリットであり、患者様にとってのメリットではありません。
たしかに撮影時間が短くなることは患者様の負担が軽くなります。
ですが、早く検査を終わらせることは本来の目的ではありません。
きちんと検査をしてもらい、問題がないかを確認してもらうことが目的であるはずです。
5分早く検査を終わらせて不鮮明な画像で判断してもらうほうが良いという方はどの程度おられるでしょうか?
それを望む患者様は殆どおられないと思います。
当院では基本、短縮撮影を行わない方針としております。
出来るだけ綺麗な画像の出力に努めているからです。
MRIで出力される画像は重要な診断基準となります。
正しい診断を行うためには、きちんと撮ることが大切なのです。
記事監修
院長 泉山 仁
横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医
35年以上の経験を持つベテラン医師。モットーは真心のある診療。患者様にしっかりと説明を行い、よく理解してもらう事を大切にしている。気さくで親しみやすい診療が評判を呼んでいるが、実力の伴う医師である事も重要だと語る。現在もその経歴に奢ることなく勉学に励み続けている。