最終更新/2023年2月6日
こんにちは。
横浜市青葉区の脳神経外科・脳神経内科、横濱もえぎ野クリニックです。
本日は頭痛と吐き気について書きます。
早速ですが皆様に質問です。
症状:頭痛のみ
症状:頭痛と吐き気
どちらの方が危険度が高いと思いますか?
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、
正解は吐き気がある方です。
◆吐き気がある=危険?
いわゆる普通の頭痛(緊張型頭痛や偏頭痛)でも気持ち悪くなる事はあります。
脳の中枢神経が刺激されると吐き気の症状が出る為です。
つまり、吐き気がある=必ずしも危険、とは限りません。
吐き気の強さは緊張型頭痛よりも偏頭痛の方が強く出る傾向にあります。
問題は実際に吐いてしまう、特に複数回吐いてしまうという状況です。
その場合は様子見せずにすぐに受診してください。
◆何故すぐに受診すべきなの?
脳疾患起因の可能性がぐっと高まるからです。
具体的には脳腫瘍、脳梗塞、脳出血あたりが懸念されます。
特に頭痛+吐いている+ふらつく、またはしびれ等ですと
状況によっては他の方より先に検査を行うこともあります。
もし脳疾患起因の場合は、一刻も早い対応が重要だからです。
◆めまいもある場合
よくあるめまいの代表例3つです。
- 回転性めまい
視界がぐるぐると回る
- 浮動性(動揺性)めまい
浮くような感覚、ふわふわ、ふらふらする
- 失神性めまい
目の前が真っ暗になる、立ちくらみ
浮動性(動揺性)めまい、失神性めまいの場合は脳疾患の懸念が強まります。
具体的には脳梗塞、脳出血、脳腫瘍といった病気が疑われます。
◆熱がある場合(発熱)は脳疾患?
これは確定材料にはなり得ません。
例えば脳幹出血や脳出血では熱が出ることもありますが100%ではありません。
また発熱がある場合は、風邪である可能性も十分考えられます。
この場合コロナ疑いの症状に含まれるため、診察を断られるケースが多々あります。
受診を検討される場合は事前に受診先に電話で確認してください。
ちなみに当院は発熱患者様の診療はできません。悪しからずご了承ください。
◆まとめ
- 頭痛のみより頭痛+吐き気の方が危険度が高い
- 気持ち悪いだけではなく、実際に吐いてしまうかどうかも大事
- 吐いてしまう場合は様子見せずに病院へ。
◆病院はどこへ行けばいい?
- 自力である程度動ける場合
→MRIかCTがあるクリニック(推奨はMRIのあるクリニック)
診療科目で言うと脳神経外科、または脳神経内科。
※脳神経内科は検査機器がない事もよくあるので要注意。
- 自力で動けない場合
→救急車、または大病院の救急外来
自力で動ける場合は当院も候補になります。
当院は横浜市青葉区にある脳神経外科・脳神経内科です。
最寄り駅は田園都市線藤が丘駅です。検査機器はMRIを設置しています。
当院について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
◆当院で脳疾患が見つかった場合
まずは緊急性が高いかどうかを判断し、即時大きな病院へ送るか翌日以降に行ってもらうかを指示します。
当院が大きな病院へ送る場合は、何の脳疾患か、今日いる先生は誰かという情報も含めて送り先を選びます。
これは送り出した後もより最善に近い形で、より回復の望める病院へ送りたいという気持ちがあるからです。
これに関する特別な料金はいただいておりません。当院の診療スタイルの一つです。
詳細は重大脳疾患発見時のご案内をご覧ください。
記事監修
院長 泉山 仁
横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医
35年以上の経験を持つベテラン医師。モットーは真心のある診療。患者様にしっかりと説明を行い、よく理解してもらう事を大切にしている。気さくで親しみやすい診療が評判を呼んでいるが、実力の伴う医師である事も重要だと語る。現在もその経歴に奢ることなく勉学に励み続けている。