こんにちは。
横浜市青葉区の脳神経外科・脳神経内科、横濱もえぎ野クリニックです。
本日は「大病院の医療は最高で最速なのか?」について書きます。
答えから書きます。
最高で最速とは限りません。そうでない事も沢山あります。
例えば、、
検査機器は最新か?
大変高額で大きな病院しか導入できないような機器であれば
最新の設備である可能性は十分に考えられます。
一方でクリニックレベルでも置いているような機器の場合
最新の可能性もあれば、非常に古い可能性もあります。
勘違いしてはいけない事は
大学病院=何でも最高の水準ではないという事です。
例としてMRIを挙げます。
稼働率の高い病院では、機器の数に対して検査対象の方が多すぎて
MRIが過労状態で動いていることはよくあります。
その証拠にMRIを1台ではなく、複数台設置している病院は沢山あります。
それでも過密状態の病院は珍しくなく、物凄い勢いで撮影をこなしていきます。
当然1人あたりの撮影時間は短縮され、撮影画像の良し悪しはどうしても二の次にあります。
MRIは馬車馬のように稼働し故障もします。
現場の撮影技師たちは新しいMRI機の導入を望みますが、決定権は上層部の方々にあります。
結局簡単には意見は通らず、修理を繰り返しながら使う事になります。
そうして、10年15年経った型落ち機器も当たり前に稼働しています。
話は変わります。
新しく開院するクリニックがMRIを導入する事になりました。
どんな機種が入ると思いますか?
特別な理由がない限りは新しいMRIが導入されます。
こうなると、大学病院よりもクリニックの検査機器の方が優れているという事が起こります。
これはMRIに限った話ではありません。
もちろん大病院には大病院にしかできない事があります。
手術や入院もそうです。
しかし、何でもかんでも大きな病院へ行けば良い訳ではありません。
大病院は最速か?
先ほどの例でMRIを挙げましたので、ここでもMRIをやりたい患者様と仮定します。
大病院でMRI検査を行う流れ
①.クリニックで紹介状を用意してもらうか、紹介状無しの特別料金を払って初診を受けます。
紹介状を書いてもらうと2,500円掛かります。、紹介状無しで受診すると相場では5,000円~10,000円が掛かります。診察費は別途です。
②.予約外の場合、鬼のように待つことはよくあります。ようやく診察が受けられた所で即日MRIが出来る可能性は低いです。
前述のようにMRIはフル稼働の病院が多いので2週間後や4週間後に予約を入れて帰ることになります。
③.後日再び病院へ行きます。しかし、この日はMRIの撮影のみです。検査結果のお知らせはさらに別の日となります。
④.三度目の通院で医師から診察結果を聞くことができます。
これは悪い例を挙げたわけではなく、ごくごく普通に起こり得る状況です。
では、同じことをクリニックでやろうとしたらどうなるか?
当院の場合は1度のご来院で①~④まで全てができます。
脳でしたら紹介状なしでも大丈夫ですし、特別料金も掛かりません。
機器も新しいです。
結論
・大学病院=何でも最高の水準ではない
・クリニックは大病院の下位互換とは限らない
必要性と用途に応じて病院を使い分ける事が大切なのです。
記事監修
院長 泉山 仁
・横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
・日本脳神経外科学会専門医
・日本脳卒中学会専門医
平成27年 市が尾カリヨン病院 病院長
平成29年 青葉さわい病院 副院長
令和元年 横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 開業
横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科
田園都市線藤が丘駅より徒歩8分、青葉台駅より徒歩13分
診療:要予約制 診療日:月~木曜日、土曜日
初診でMRI希望の方は事前にお電話にてご予約ください。
当日のご予約も可能です。
電話番号:045-482-3800