慢性硬膜下血腫とは?頭をぶつけていたら要注意!

こんにちは。
横浜市青葉区の脳神経外科・脳神経内科、横濱もえぎ野クリニックです。

本日は慢性硬膜下血腫について書きます。

 

◆慢性硬膜下血腫とは?

頭蓋骨と脳の間に血液が溜まっていく病気です。
進行すると脳内を圧迫します。
そして何かしらの自覚症状が出ることで発覚します。


◆慢性硬膜下血腫は死ぬのか?

放置し続けば死に至る可能性はありますが、多くは何らかの自覚症状が現れます。
そのため、殆どが手遅れになる前に見つかります。
きちんと治療すれば治ることが多く、90歳や100歳の方でも治療の価値があります。

予後の経過例

左:発症直後 右:二か月後 左側の白い部分・治癒途中

左:発症直後 右:三か月後 右側の白い部分・ほぼ完治 脳の内側の白い部分は慢性虚血性変化によるもの



◆慢性硬膜下血腫はどんな人に起こる?

①頭をぶつけてからしばらく時間が経過した人(2週間~3カ月程度)

②特に理由はないが起こる 主に高齢者 60歳以上に多い


◆自覚症状は?

・頭が痛い
・頭が重い
・ぼーっとする
・認知症症状(記憶障害など)
・歩行障害
・身体の片側の麻痺
など

若年層は頭痛、高齢者は認知症症状が出やすい傾向にあります。
また症状から検査機器のない病院での診断は脳梗塞と誤診される事があります。


◆頭をぶつけた人は?

まずは脳神経外科を受診し、MRIかCTの検査で頭の中に問題が起きていないかを確認します。
その後、3カ月経過後まで自覚症状が出なければ再受診の必要はありません。
万が一自覚症状が出た場合は速やかに脳神経外科を受診し再度検査を行ってください。

頭部外傷後の慢性硬膜下血腫は忘れた頃に起こりますので、
このお話を頭の片隅に置いておいてください。


◆治るのか?

脳疾患は死に直結する印象が強いですが、
慢性硬膜下血腫は、手術によって完治する可能性が十分にあります。

再発率は1~2割程度で、高齢者は再発しやすい傾向にあります。
術後はMRIかCTでの再発確認のフォローとなります。

記事監修

院長 泉山 仁

横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医

35年以上の経験を持つベテラン医師。モットーは真心のある診療。患者様にしっかりと説明を行い、よく理解してもらう事を大切にしている。気さくで親しみやすい診療が評判を呼んでいるが、実力の伴う医師である事も重要だと語る。現在もその経歴に奢ることなく勉学に励み続けている。



横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科

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