こんにちは。
横浜市青葉区の脳神経外科・脳神経内科、横濱もえぎ野クリニックです。
本日はMRIの知られざる事実について書いていきます。
MRIやCTといった検査機器は、患者様にとって不透明な要素が沢山あります。
多くの医療機関では詳細が公表されないため、わかりようがないのです。
患者様が知らない事がたくさんあるのです。
具体例を挙げます。
クリニックのMRIは大半が国内製MRIを導入しています。
なぜだかわかりますか?
値段が安いからです。
海外製の良いMRI機と比べると数千万単位で値段が違います。
※海外製=良いではありません。当然メーカーや型番によって異なります。
それだけの違いがありながらも、1.5テスラであれば1.5テスラMRIと言えます。
それが国内製であろうと高い海外製であろうと。
テスラは簡単に説明するなら画質の良さです。
数字が大きいほど画質が良いということです。
では国内製1.5テスラMRIと海外製1.5テスラMRIの画像の綺麗さは同じでしょうか?
答えは全然違います。
圧倒的に高い海外製の方が綺麗な画像を出します。
値段差があるだけに違いが出ます。それは当然診療にも影響します。
画質が悪ければそ判断に苦慮することになります。
本来は確定できる状況が疑いになり得ますし、最悪は見逃しに繋がります。
では機械だけで全てが決まるのでしょうか。
答えはそんなことはありません。
・撮影技師の腕
・医師の撮影指示
・撮影にかけられる時間
こんな要素にも相当左右されます。
このような事情を患者様が知っているでしょうか?
100人中99人は知りません。
と、いうか知りようがないのです。
ちなみに当院は、できるだけ情報を開示しています。
MRI機は画質重視で海外のフィリップス製を導入しました。
より正確な診療をしたいとの院長の意向で決まりました。
他のクリニックの1.5~2倍の枚数を撮影します。
撮影範囲の広さや、より細かく撮るため枚数が多くなります。
技師は百戦錬磨のベテランの方や、フィリップス機専門の方にも来てもらって
レベルの高い画像の撮影に努めています。
ですが、ここまでやってもクリニックの収益は一円も増えません。
保険診療とはそういうものなんです。
唯一値段を自由に設定できるのは自費診療の脳ドックですが、
脳神経外科クリニックで自費診療をメインでやっている所は殆どありません。
ですから、余程強い理由がない限り国内製のMRIを導入します。
それが普通なのです。
では何故当院はそんな事をやっているのか?
これがその理由です。
・しっかりとした医療をやりたい
・患者様にご自身の事をちゃんと理解してもらいたい
・患者様に満足して帰ってもらいたい
当院の毎日の診療人数は、繁盛している脳神経外科と比べると約半分です。
お一人お一人の診療時間を確保するために予約枠を減らしています。
撮影待ちの患者様が増えすぎると、急いで取らねばならない=画像に影響が出るためです。
検査というのは決して安いものではありませんから、
もう少し患者様側が知る事に恵まれる機会があっても良いのではないかと思います。
ただ、残念ながら今の所はそういった流れになる予兆はありません。
理想と現実は違いますね。
記事監修
院長 泉山 仁
・横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
・日本脳神経外科学会専門医
・日本脳卒中学会専門医
平成27年 市が尾カリヨン病院 病院長
平成29年 青葉さわい病院 副院長
令和元年 横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 開業
横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科
田園都市線藤が丘駅より徒歩8分、青葉台駅より徒歩13分
診療:要予約制 診療日:月~木曜日、土曜日
初診でMRI希望の方は事前にお電話にてご予約ください。
当日のご予約も可能です。
電話番号:045-482-3800