ピル頭痛で救急車を呼びかけた患者様/診療症例5

こんにちは。
横浜市青葉区の脳神経外科・脳神経内科 横濱もえぎ野クリニックです。

本日はピルで頭痛が起こった患者様のお話です。

・ピルを服用している女性の患者様
・一週間の休薬後、ピルを再開したら頭痛が起こった
・片頭痛のような症状の頭痛だった
・激烈な痛みのため救急車を呼ぼうか迷った
・バファリンを飲んだが効かなかった


バファリンは頭痛に効くお薬として有名ですが、
激烈な症状を抑えるのは厳しいかと思います。

実際、患者様は効かなかったと仰っていました。


ピルの副作用の一つには頭痛があります。
特に片頭痛(偏頭痛)のような症状だと訴える方の割合が高いです。
偏頭痛とはズキズキするタイプの頭痛です。

今回の患者様の症状とも合致します。

またピルの再開と同時に片頭痛らしき症状が起きていることから、
ピルの副作用による頭痛が疑われました。


ひとまずMRI検査を行いましたが、頭蓋内に異常は見受けられませんでした。


問診にて他の原因による頭痛の可能性を探りましたが、該当が無かったため
今回の頭痛はピルによる副作用の疑いが強いとの結果をお伝えしました。

第一選択肢として、ピルの種類変更かピルを止めることを提案したところ
一度止めることも考えてみるとのことでした。


全てにおいて、ピル服用中の頭痛=ピルを止めるべきとは言いません。
初めて飲む場合や、長期間休薬していて再開する場合は、頭痛が起こりやすいものです。
しかし、多くの場合は一過性であり1~2カ月程度で治まります。

問題は飲み始めから3カ月以上経っても、頭痛に悩まされているケースです。
脳血栓症の疑いは他の方より強くなりますし、脳疾患による可能性も否定できません。

こうなると一度は検査をした方が良いです。


ピルによる頭痛はよくある副作用の一つです。
そして、少数ながら頭痛が継続的に続いてしまう方がおられます。

当院でも毎月そのような症例に遭遇します。
それも一人や二人ではありません。

潜在的にはそれなりの数の該当患者様がいると考えられます。


このようなケースに覚えのある方は是非こちらの記事もお読みください。
なぜ検査をした方が良いのか、脳神経外科で何ができるのかを解説しています。

ピル服用中で頭痛が治まらない方へ
https://www.ymc3838.com/column/3702/

記事監修

院長 泉山 仁

横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医

35年以上の経験を持つベテラン医師。モットーは真心のある診療。患者様にしっかりと説明を行い、よく理解してもらう事を大切にしている。気さくで親しみやすい診療が評判を呼んでいるが、実力の伴う医師である事も重要だと語る。現在もその経歴に奢ることなく勉学に励み続けている。

 

横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科
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