頭痛は本当に頭が痛いのか?

こんにちは。
横浜市青葉区の脳神経外科・脳神経内科 横濱もえぎ野クリニックです。

本日は頭痛と脳みそについてのお話です。


■脳みそとは?

脳みそというのは、皆さんが想像する脳そのものです。
うねうねとしていて、真ん中に割れ目が入っているあれです。


■脳みそはどんな働きをしているか?

脳みそは末梢神経から送られてくる感覚を処理する場所です。
※末梢神経=全身の器官・組織に分布する神経
痛みを感じる機能は備わっていません。
ですから脳みそ自体が痛くなることはありません。
極端な話を言えば、脳みそを直接つねっても痛みはありません。


■頭痛の原因は頭とは限らない

「頭が痛いから原因は頭かな?」と考えるのは自然なことです。
しかし、現実には違う部位が原因で頭痛が起こっているケースがたくさんあります。

例えば肩こりからくる頭痛があります。原因は肩です。
また脳腫瘍の人も肩こりを訴えます。頭が痛いと言うとは限らないのです。

逆に視界がおかしければ眼科に行きますが、閃輝暗点の場合は脳が原因です。
このように異常が出る部位と、原因の部位が異なることは珍しくありません。


■頭痛は本当に頭が痛いのか?

結論からお答えします。頭が痛いことに違いはありません。
但しそれは脳みそ以外の部分が痛いということです。

歯が痛いと訴える人は、厳密には歯が痛いのではなく歯の神経が痛いのです。
脳みそも同じです。脳の周辺が痛むのです。

具体的には硬膜(脳を包んでいる固い膜)や太い血管(動脈や静脈)などがそれにあたります。


■細い血管は痛みが出にくいのか?

脳梗塞(脳卒中)は脳血管が詰まってしまう症状です。
有名な脳の病気なので名前だけは聞いたことがある人も多いかと思います。

ではこの脳梗塞、全員が痛みを訴えてくるでしょうか。
答えはノーです。

太い血管が詰まれば患者様は激痛を訴えます。
しかし細い血管が詰まった時は患者様は無痛で笑っていたりします。

つまり自覚症状が無い=問題がないとは限りません。


■脳内を調べることはできるのか?

はい、できます。
MRIやCTという装置を使うと、頭の内部を鮮明に映し出すことができます。
当院もMRIを導入しているので脳内を調べることができます。

レントゲンが固いものを映すのが得意なのに対し、MRIは柔らかい部分を映すことが得意です。
そのため脳の撮影にはMRIが適しています。


■頭痛でMRIを撮る意味はあるのか?

はい、あります。
脳内に隠れた病気が潜んでいないかの確認を行います。
そこで異常が見つからなければ、まずは一安心です。
その後はどのような原因の頭痛かどうかを推測し、治療方法をご提案します。

脳疾患は他人事の印象を持たれがちですが、現実にはそれなりの頻度で見つかります。
見つかる=人生の終わりではありません。むしろ早期発見で助かる場合も多々あります。

ですから、長期的に頭痛に悩んでいる方は一度はやっておいた方が良い検査です。

■当院で検査を受けたい場合

事前にお電話でご予約の上、ご来院ください。
『初診でMRI検査を受けたい』とお伝えいただけるとスムーズです。

電話番号:045-482-3800

■どこの病院へ行くか迷う方へ

こちらをご参照ください。

質問回答:最寄りの脳神経外科で良いですか?

 

記事監修

院長 泉山 仁

横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医

35年以上の経験を持つベテラン医師。モットーは真心のある診療。患者様にしっかりと説明を行い、よく理解してもらう事を大切にしている。気さくで親しみやすい診療が評判を呼んでいるが、実力の伴う医師である事も重要だと語る。現在もその経歴に奢ることなく勉学に励み続けている。



横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科

診療日:月~木曜日、土曜日 午前:9時-13時 午後:15-18時 駐車場あり

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電話番号:045-482-3800


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