こんにちは。
横浜市青葉区の脳神経外科・脳神経内科 横濱もえぎ野クリニックです。
本日は脳梗塞に関する記事を書いていきます。
脳梗塞とは?
脳の血管が詰まり、血液が運ばれなくなった部分の脳細胞が死滅する状態です。
3大脳卒中に分類され、発症例の多い脳疾患となります。
脳梗塞の詳しい説明は下記ページをご覧ください。
脳梗塞
脳梗塞の死亡率は?
死亡率は約10%です。
放置すれば死に至る可能性は低くありませんが、
劇症化する前に発見、治療を行うケースが多いため、
くも膜下出血などと比べると生存率は高い傾向にあります。
しかし、くも膜下出血や脳内出血よりも発症例が多く
かつ再発率が高いため、決して軽視することはできません。
後遺症が残ることも多く、早期の治療が重要です。
脳梗塞の再発率は?
10年間で約50%です。
3年以内の再発率が25%いうデータもあり、
完治しても繰り返すことが非常に多いです。
また2回目、3回目と回数を重ねるごとに
重症化しやすくなる傾向にあり、
治療後も再発防止に努めることが推奨されます。
どの程度見つかるのか?
脳梗塞は脳神経クリニックレベルでも度々目にする疾患で
当院でも毎週のように脳梗塞の患者様が見つかります。
これは脳梗塞が決して稀な事例ではないこと、
自覚症状による早期発見が現実的であることを示しています。
有名な方では、巨人軍の長嶋茂雄さんや、故小渕恵三元総理も脳梗塞を発症しています。
そして、小渕総理の場合は死因となっています。
脳梗塞を他人事だと思わないこと、おかしいと感じた場合はすぐに受診することが大切です。
脳梗塞の前兆症状は?
運動障害
身体の左右どちらか片側に力が入らない・食事中に箸や茶碗を落とす・歩いている時に傾くなど
感覚障害
身体の左右どちらか片側の手などがしびれる、感覚が鈍くなるなど
視覚障害
物が二重に見える・視野(見える範囲)が狭くなるなど
言語障害
言葉がうまく出ない、呂律が回らないなど
バランスの障害
ふらつく、めまいがする、足元がフワフワするなど
様子見しても良いのか?
患者様への自覚症状の聞き取りを行うと
「何とか自力で動けるが、明らかにおかしい」状況での受診が多く見られます。
危険なケースは「おかしいが、とりあえず様子見で我慢する」場合です。
異常を感じたタイミングですぐに受診すれば間に合うケースは多々あります。
放置すると後遺症のリスクが飛躍的に上がります。
運悪く最初から重病だった場合や、しばらく我慢してから受診される場合は
残念ながら助かったとしても何らかの後遺症が残る可能性が高いです。
前述の症状に合致していたら、すぐに受診をしてください。
どこへ行けば良いのか?
脳梗塞を調べるには、MRIまたはCTと呼ばれる機器で検査を行います。
脳梗塞に関してはMRIの方に優位性があります。発症直後でも映りやすいためです。
ですが、いきなり大病院を受診しても、当日撮影してもらえる可能性は極めて低いです。
MRIが満枠の場合が多々あることや、予約外は診察を受けることすら難しいからです。
大病院の場合は、1回目は診察のみ、2回目はMRI撮影のみ、3回目に結果説明というパターンも珍しくありません。
※外来のお話です。救急車で運び込まれた場合は違う扱いになります。
当院では、受診日当日にMRIの撮影から結果説明までを全て行います。
即日撮影、即日結果説明です。
「もしや、、」と思われる症状が出た場合は、当院でも検査可能です。
事前にお電話にてご予約の上、ご来院ください。
脳梗塞をもっと知りたい方へ
こちらの動画をご覧ください。
記事監修
院長 泉山 仁
横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医
35年以上の経験を持つベテラン医師。モットーは真心のある診療。患者様にしっかりと説明を行い、よく理解してもらう事を大切にしている。気さくで親しみやすい診療が評判を呼んでいるが、実力の伴う医師である事も重要だと語る。現在もその経歴に奢ることなく勉学に励み続けている。