こんにちは。
横浜市青葉区の脳神経外科・脳神経内科、横濱もえぎ野クリニックです。
今日はアルコール消毒で手が荒れるお悩みを解決します。
コロナ禍で手を清潔に保つことは日常生活の一部となりました。
店には消毒用アルコールが常備され、それを使うことが当たり前となっています。
それにより「アルコール消毒をすると手荒れする。」という経験をした方も少なくないでしょう。
具体的にはひび割れ、爪と皮膚の間の裂け、あかぎれ、湿疹(炎症)という症状が出ます。
アルコール消毒をすると手が乾燥した状態になります。
この乾燥が原因で手が荒れるのです。
では、どうすれば良いのか?
一番メジャーな方法はハンドクリームを塗って保湿することです。
手の全体によく馴染ませて肌を潤った状態にさせます。
しかし、「面倒くさいからやりたくない。」という方が少なくありません。
そういう方はアルコール消毒の代わりに手洗いをしましょう。
手洗いとアルコール消毒は同時にやる必要はありません。
どちらかで良いのです。
外出時にアルコール消毒の頻度を減らします。
代わりにトイレでの手洗いを積極的に行います。
手洗いは石鹸を使うことが望ましいですが、水洗いでも大丈夫です。
ただし、15秒以上かけて手全体を丁寧に洗い流してください。
水洗いでも手についたウイルスの数は1/100以下になります。
温水は皮脂も洗い流してしまうので、水かぬるめのお湯を使いましょう。
入店時にアルコール消毒が義務化されている店は
手の背面にスプレーを当てるなどしてパフォーマンスで対応しましょう。
入店直前にトイレで手洗いをしておけば、衛生面の問題はありません。
周囲にトイレがないなら、入店直後にトイレで洗えば大丈夫です。
アルコール消毒の回数を減らすだけではまずいですが、
代わりに手洗いをしっかり行うなら問題はありません。
最後に厚生労働省が発表している情報を載せておきます。
「手洗いの後、さらに消毒液を使用する必要はありません。」との記載があります。
新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について - 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/syoudoku_00001.html
1.手洗い
手や指についたウイルスの対策は、洗い流すことが最も重要です。手や指に付着しているウイルスの数は、流水による15秒の手洗いだけで1/100に、石けんやハンドソープで10秒もみ洗いし、流水で15秒すすぐと1万分の1に減らせます。 横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
手洗いの後、さらに消毒液を使用する必要はありません。
記事監修
院長 泉山 仁
日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医
35年以上の経験を持つベテラン医師。モットーは真心のある診療。患者様にしっかりと説明を行い、よく理解してもらう事を大切にしている。気さくで親しみやすい診療が評判を呼んでいるが、実力の伴う医師である事も重要だと語る。現在もその経歴に奢ることなく勉学に励み続けている。