こんにちは。
横浜市青葉区のMRIが撮れる脳神経外科・脳神経内科、横濱もえぎ野クリニックです。
本日は高級ドックを受けられた新患様のお話です。
当院には頭痛薬が欲しいという理由で来院されましたが、
同時に高級ドックのデータ入りCDを持参されました。
「ご迷惑でなければ脳を中心に説明して欲しい」とのことでした。
そこで画像を拝見させていただきましたが、第一印象は「ん?」と思わせるものでした。
撮影された画像が想像以上に荒かったのです。
「これで20万も取るのか…。」と思ったのが率直な感想です。
MRIは機種、設定、技師の技量で鮮明さに大きな違いが出ます。
言葉では伝わりにくいので実際に画像をお見せします。
A.
B.
AとBは同一人物の同一部位を撮影したものです。
Bが当院の普段の撮影画質となります。
同一箇所を拡大すると、これほどの違いが出ます。
診断にどれほど影響が出るかは素人目にもわかりますね?
ちなみに画質の良し悪しは費用に反映されません。
費用は使用機械のテスラ数で決まります。
同テスラの機種で撮影した場合、AでもBでも患者様の支払い額は変わりません。
高級ドックの画像はAに近い画質でした。
そこで当院が普段撮影している画像をお見せしました。
※事前に許諾を得ている方の画像をお見せしました。
「うちではいつもこれぐらいの画質で撮っています。説明も別途のお金は取りません。」
とお伝えしたところ、
「次回は頭だけでも先生のところへ撮りに来ます。」とのお返事をいただきました。
そのお言葉、ご判断が全てだと思います。
決して高級ドックを批判したいわけではありません。
「高いお金を払うんだからしっかり検査して欲しい。」というお気持ちもよくわかります。
しかし、現実にはこのような事例がまま起こっています。
画像の綺麗さは、MRIの機種と施設の方針(撮り方)に依存します。
極論、取れてさえいれば良いとするなら直ぐに撮影は終わりますが、当然画像は荒くなります。
検査をすることも大切ですが、同時に病院選びも大切なのです。
当院では他院平均の1.5倍~2倍の撮影枚数で「丁寧に撮るMRI」をモットーとしています。
これは「綺麗な画像でより正確な診断を行いたい」という院長の意向です。
脳ドックだけでなく、通常診療のMRIでも1.5倍~2倍の枚数で撮影しています。
最後に記事を二つ紹介させていただきます。
当院のMRI撮影のスタンスと検査についての内容です。
宜しければご覧ください。
記事監修
院長 泉山 仁
横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医
35年以上の経験を持つベテラン医師。モットーは真心のある診療。患者様にしっかりと説明を行い、よく理解してもらう事を大切にしている。気さくで親しみやすい診療が評判を呼んでいるが、実力の伴う医師である事も重要だと語る。現在もその経歴に奢ることなく勉学に励み続けている。