イボとは?
皮膚にできる小さな出っ張りをイボと言います。大きさは主に5mm~1cm程度です。医学的には「疣贅(ゆうぜい)」と呼びます。
イボは主に二種類に分類されます。
1.ウイルス性のイボ=人にうつるもの
2.非ウイルス性のイボ=人にうつらないもの
1.ウイルス性のイボ=人にうつるもの
2.非ウイルス性のイボ=人にうつらないもの
ウイルス性のイボとは?
ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)が原因で出来るイボです。足の裏や指によくできます。
尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)
- 見た目: 小さな盛り上がりがあり、表面がザラザラ、デコボコしている。肌と同じ色や白っぽい。
- 場所: 手足に多く見られるが、体中のどこにでもできる可能性がある。
- 症状: 痛みやかゆみはほとんどないが、見た目の悪さや、触るとザラザラするため気になることがある。
- 原因: ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染。
- 治療: 液体窒素で冷凍凝固させる。
ミルメシア
- 見た目: 火山のように盛り上がり中心部が窪んでいる。(※)うおのめと似ている。
- 場所: 足の裏や手のひらに多く見られる。
- 症状: 痛みやかゆみは殆どないが、大きくなると違和感を感じる場合がある。
- 原因: ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染。
- 治療: 液体窒素で冷凍凝固させる。イボコロリ等の市販薬でも治る事が多い。
(※)うおのめとは?
ミルメシアと魚の目は区別が難しい場合がある。主な違いは以下の通り。
扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)
- 見た目: 小さな平らなイボ。肌色や褐色、ピンク色など。複数個が纏まって出来ることが多い。
- 場所: 顔に出ることが多い。
- 症状: かゆみなどは殆どない。
- 原因: ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染。
- 治療: ヨクイニンを内服する。ヨクイニンはハト麦の錠剤。免疫力を上げる事で治癒を促す。
尖圭コンジローマ
- 見た目: 小さなイボが複数個でき、カリフラワー状やトサカ状の形をしている。肌色やピンク色、赤色など。
- 場所: 外陰部や肛門周辺に出来る粘膜性疾患。
- 症状: 痛みやかゆみ。無症状の場合もある。
- 原因: ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染。
- 治療: 薬物療法、又は外科療法。外科療法は液体窒素、レーザー治療、電気メス等。
非ウイルス性のイボとは?
脂漏性角化症
- 見た目: 盛り上がったイボ。表面はザラザラしていることが多い。肌色、褐色、黒色など。
- 場所: 顔、首、肩、背中など、日光に当たりやすい場所に多く見られる。
- 症状: 特に痛みやかゆみなどの自覚症状はない。
- 原因: 紫外線や加齢、遺伝が原因。
- 治療: 良性腫瘍であり治療は不要だが、液体窒素等での治療が可能。
軟性線維腫
- 見た目: 小さなコブ状で、皮膚からぶら下がっている。肌色や褐色調。
- 場所: 首や脇の下、まぶたや鼠径部など、皮膚にシワができる箇所。
- 症状: 特に痛みやかゆみなどの自覚症状はない。
- 原因: 摩擦、日光、老化、肥満、妊娠など。
- 治療: 良性腫瘍であり治療は不要だが、液体窒素等での治療が可能。
イボの見分け方のポイント
場所: どこによくできるか?
形状: どんな形をしているか?
色: どんな色をしているか?
大きさ: どのくらいの大きさか?
触った感じ: 硬いか軟らかいか?
痛み: 痛みはあるか?
形状: どんな形をしているか?
色: どんな色をしているか?
大きさ: どのくらいの大きさか?
触った感じ: 硬いか軟らかいか?
痛み: 痛みはあるか?
イボの種類は多岐にわたり、素人目には見分けが難しい場合があります。特に、悪性の腫瘍と間違える可能性もあるため、以下の場合は皮膚科を受診することをおすすめします。
- イボが急に大きくなったり、数が増えたりする
- イボが痛みを伴う
- イボの色が変化する
- イボから出血する
イボについては、下記クリニック様のサイトもご参照ください。
イボの種類とできやすい部位
記事監修
院長 泉山 仁
・横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
・日本脳神経外科学会専門医
・日本脳卒中学会専門医
平成27年 市が尾カリヨン病院 病院長
平成29年 青葉さわい病院 副院長
令和元年 横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 開業
横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科
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