コラム

こめかみが痛い/頭の横が痛い/側頭部頭痛/考えられる原因は?

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こんにちは。
横浜市青葉区の脳神経外科・脳神経内科、横濱もえぎ野クリニックです。

本日はこめかみや、側頭部が痛む頭痛の主な原因を書きます。

こめかみ/側頭部頭痛の主な原因

1.緊張型頭痛
最も多いタイプの頭痛です。全頭痛のうち7割が緊張型頭痛です。ぎゅーと締め付けられるような症状で、肩や首の疲労感、ストレートネックなどが原因です。こめかみが左右共に痛む場合は、この頭痛が疑われます。

2.偏頭痛
片頭痛とも書きます。脈が波打つようにズキンズキンと痛みます。痛む箇所はこめかみが一番多く見られます。こめかみの左右どちらかが痛む場合は、この頭痛が疑われます。

3.副鼻腔炎
鼻の中の空洞(副鼻腔)に炎症が起こる病気です。前頭部の頭痛や、おでこ・鼻上・こめかみの痛みを訴えることもあります。こめかみ以外にも前頭部の複数箇所が痛む場合は、よりこの頭痛が疑われます。

4.帯状疱疹
強い局所的な痛み、赤い斑点や水膨れができます。こめかみは視認しやすい箇所ですが、痛みの発生と斑点が出来るまでにはタイムラグがあるので、直後の判別は難しい場合があります。

5.三叉神経痛
ゾーンで痛みが発生します。、痛みがこめかみだけでなく、顔の中央付近に沿っている場合、この頭痛が疑われます。

6.群発頭痛
片方の目の奥やこめかみに激しい痛みを生じます。ある期間に集中して症状が起こるのが特徴で、1~2ヶ月間に渡って連日痛みを起こす場合もあります。

7.脳疾患
くも膜下出血、脳出血、脳炎、水頭症など、頭の病気が原因のものです。強い頭痛がよく見られますが、必ずしも強い痛みとは限りません。また頭痛以外にも意識低下や麻痺、言葉が出ない等、他にも症状が出る事があります。

耳鳴り/聴力低下と頭痛併発の場合

・聴神経腫瘍
耳鳴り、難聴といった耳の症状が主ですが、耳周辺や側頭部~後頭部に頭痛を起こす事があります。側頭部の頭痛に関係するため、併記しました。


ご年配の方でこめかみが痛む場合

・側頭動脈炎
巨細胞性動脈炎とも言います。こめかみの痛みや、こめかみの動脈が浮き出ます。また併発症状として視力低下や視野狭窄が起こる事もります。

受診が推奨される頭痛

  • 原因がわからない頭痛
  • 痛み止めが効かない頭痛
  • いつもと違う頭痛
  • 一向に良くならない頭痛
  • 普段頭痛が起こらない方の頭痛

原因不明の頭痛や、いつもと違う頭痛は、受診すべき症状の代表格です。

いつもと違う頭痛=生活に支障のある頭痛である事が多く、放っておく事に危機感を感じる方が多いため、そう期間を空けずに自ら受診されます。ですが、その一方で先延ばしにしたり、行かないという選択をして、さらに悪化してどうしようもなくなってから受診される方がいます。

早く受診していれば、重大な問題にならずに済んだケースもあり、早期受診が大切な事は間違いないです。とにかく放置しないでください。念のための受診には、それぐらいの価値があります。

結果的にただの頭痛であっても、年季の入った頭痛は治しにくいです。頭痛の種類が複合していたり、薬が効きにくくなっている事があるためです。

頭痛で推奨される病院は?

MRIかCTがある脳神経外科、脳神経内科クリニックです。いきなり大きな病院へ行く必要はありません。頭痛で即時大きな病院へ行く必要があるケースは、救急車を呼ぶレベルの場合のみです。クリニックに置いてあるMRI、CTが大病院と比べて劣っているという事はありません。むしろ、クリニックの方が新しい機種である事はままあります。

なぜMRIかCTが必要なのか?

脳の中を調べるにはMRI、CTでの検査が必須だからです。診察だけの場合、医師の推測に頼る事になる為、確実に頭の中が大丈夫という事が担保できません。特に脳神経内科だけを掲げている場合は、検査機器の設置がないケースが多いです。脳神経内科・内科など。受診前に必ず確認してください。

MRIとCTどちらが良いの?

脳の検査では総合的にはMRIが優れているが一般論です。どちらかが完全上位互換という事はありませんが、片方を選べと言われたら、殆どの医師がMRIを選択するでしょう。

その理由は血管撮影が容易な為、情報量が多く画質にも優れている為です。CTは色の濃淡表現が苦手で病変の発見に影響があります。CTが完全な下位互換とは言いませんが、脳の撮影ならMRI優位です。濃淡や画質の違いは画像をご参照ください。
実はCT画像には病変があります。中央部に脳腫瘍があるのです。下記の画像は造影剤で映りを良くしCTで再撮影したものです。色の濃淡が出にくい=病変が発見しにくいとはこういう事なのです。MRIなら造影剤なしでも発見は容易です。


すぐに検査できるの?

クリニックによります。当日検査できるクリニックもあれば、一週間後、二週間後というクリニックもあります。また予約を必要とするクリニックは多く、予約無しでいくと長時間待つ場合があります。

ちなみに当院は要予約制で最短は当日検査です。検査、診察、結果説明を全て初回で行うので、問題がなければ1回きりのご来院で済みます。他院様では2回以上の来院を必要とするクリニックもあります。

いくら掛かるの?

  1. 脳神経外科、または脳神経内科のクリニック
  2. MRIまたはCTの検査あり
  3. 初診
  4. 3割負担の方

上記の条件で、総額6,000円~15,000円が相場です。

MRIの性能と施設基準、他に行う検査の内容により、値段が大きく変動するため、相場の幅も大きいです。検査機器がCTの場合はもう少し安くなります。

尚、当院の場合は初診+3割負担+MRI検査で約8,500円です。追加検査がある場合は総額で概ね10,000円~15,000円です。

どこのクリニックが良いか?

こちらをご参照ください。端的にお伝えしますと、近いからなど安易な理由で決めない方が良いです。
質問回答:最寄りの脳神経外科で良いですか?

当院での検査を希望される方へ
当院は横浜市青葉区にある脳神経外科・脳神経内科クリニックです。検査機器はMRIです。田園都市線藤が丘駅から徒歩8分です。要予約制です。事前にお電話にてご予約ください
電話番号:045-482-3800

※画像は2024年6月時点です。

記事監修

院長 泉山 仁

・横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 院長
・日本脳神経外科学会専門医
・日本脳卒中学会専門医

平成27年 市が尾カリヨン病院 病院長
平成29年 青葉さわい病院 副院長
令和元年 横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 開業

 
 
横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科

田園都市線藤が丘駅より徒歩8分、青葉台駅より徒歩13分
診療:要予約制 診療日:月~木曜日、土曜日

初診でMRI希望の方は事前にお電話にてご予約ください。
当日のご予約も可能です。

 
混雑時はお電話に出られない場合があります。 お手数ですが、数分後にお掛け直しください。

電話番号:045-482-3800


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